スポンサーサイト

Posted by 友進 on --.--
Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

親父とオフクロとオレの話。

Posted by 友進 on 24.2012
Category : 家族
親父とオフクロと、少し自分の話をしてみようと思う。
前の話にも書いた通りオレの周りにはいつも親父の下で働く職人さんや、その人達を支えるオフクロ、そして私生活はどうしようもなかったが、仕事だけはどの職人にも負けない親父がいた。

オレは、小学校の時から夏休みや、冬休みになると親父とオフクロと現場に行き、オレとオフクロは女子供でも出来る簡単な仕事をして、親父は奥の方でガンガンでかい音を出しながら作業をしていた。
オレは、ピーコンという金具を取り外す作業をしていたのだが、親父に 「一個取ったら1円なっ!そらっ、取って来い!!」と言われ、取ったピーコンが何個か溜まると親父に 『今いくら?』 「あん?まだ30円ぐらいだよっ!」 そしてまたいくつか外すと親父の所へ行き、 『ねぇ、もう500円ぐらいいった?ねぇ?』 「ああんっ!?まだ80円ぐらいだよっ!!」 そしてまたいくつか外すと、 『ねぇ、もう1000円ぐらいいったんじゃない!? いったでしょ!!』 「うるせーっ!!! いいから最後まで黙って取ってろっ!!!」と、怒鳴られ、いじけながらピーコンを外していた。
そして昼になると、オレは色んな仕事の話を親父に聞きながらオフクロの作った弁当を三人で食べる。 今思い出すと、あの時がオレの中で家族3人の一番いい思い出だ。

中学ぐらいになってもオレは休みになると親父と現場に行っていた。
その頃は、はやく大人と一緒に働きたかった。そして何よりも作業着が着たかったんだ。自分で買った作業着。
ガキの頃は、ダボダボの作業着を着ている職人さんがとてつもなくカッコよくてね。 バイトして貯めた金で買ったんだよね、作業着を! 作業着も色んな物があるのだけれど、やっぱ有名なのは寅一だ。あの頃はアルマーニやエルメスなんかよりも男は寅一!!!だったからね(笑)。 で、その寅一の作業着を買ったんだけどさ、それが気合入れ過ぎてダボダボしすぎてズボンの裾を引きずって歩いてしまう始末でさ・・・・。親父や周りの職人さん達にも『お前バカじゃね~か!?そんなズボンじゃ仕事できねーだろっ!』なんて真顔で言われてさ、ホントに今思うとバカなガキだったよ。 

で、高校も出て親父の下で本格的に仕事をするようになったんだけどね。
まぁ、小学校の頃からバイトで仕事してたからある程度の事は出来たんだ。だけどいきなり仕事一発目で『今日他の職長が休みだからお前と他の職人2~3人連れて行ってこい!朝礼のKYの内容はこれに書いてあるから。』なんて言われ、スーパーの安売りのチラシにマジックで書かれたしわくちゃな小汚い紙を渡されてさ。
『ふ、ふざけんなよっ! いきなり職長の代わりなんて出来る訳ねーだろっ! 大体なんだよこの紙はっ!読みづらくてしょうが・・』
「早く行かないと間に合わねーぞっ! いいから行ってこいっ!!」 なんて有無を言わさず言われてさ。
まぁ行きましたよ、現場に。
その現場っていうのが大型現場でさ、他の職方の数も200人ぐらいいたんじゃないかな?そんな中で皆の前でマイクを持って、KYという自分の班がどの区域で何の作業をするのか。その作業に対する危険ポイント。作業人数などを言わなきゃいけないんだけどね、オレは運転して現場に行ってるし、そんなKYの内容をいきなり覚えられるハズもないから、その親父が書いたスーパーの安売りの紙を見ながら皆の前でKYを言う羽目になってね・・。

えぇ・・・、そりゃあ皆笑いますよ・・・・。 18ぐらいのガキがスーパーの安売りの紙を見ながらマイク持ってダボダボの作業着を着て緊張しながら声を震わせてKYしてるんだから・・・。
終いにはどこからともなく 『がんばれ~っ!』なんて声も聞こえてくるしさ・・・。挙句の果てにはウチの職人も腹抱えて笑ってるしさ。 ホントにこいつら殺してやろうかと思ったよ。
まぁ、そんな困難も(困難?)乗り越え5~6年経って現場での仕事は大体こなせるようになってね。

そんな時親父とオフクロが離婚することになったんだ。


昔から喧嘩ばかりしてた夫婦だったんだけどね。オフクロが殴られてる事なんてしょっちゅうだったし、喧嘩が始まるとオレは怖くなり職人さんの住んでる平屋に逃げ込んでいた。
一回オレが小学2年の時にオフクロがオレを連れて家を出た事があったんだ。親父が仕事に行き、オレも学校へ行こうとするとオフクロが、「シンヤは今日学校休んでいいから!」と、急に言いだし、オレは(なんでだろう?)と思いながらも学校が休みということだけで浮かれていた。
いきなり引っ越しのトラックが現われ、オフクロが「向こうでお父さん待ってるから!」と言い、黙ってそのトラックに乗って行った。 着いたのは六畳一間のボロアパートだった。「今日からお母さんと二人でここで暮らすからね。」と、いきなり言われ泣きじゃくるオレ。
当時はオフクロに暴力を振るう親父でも、たまに優しい親父が好きだったし、親が離婚するなんていうのはとても悲しくて嫌だった。
でも、オレはどうする事もできず、黙っていじけながらそこでオフクロとの暮らしを始めた。
その時は学校へも行かなかった。 黙って出てきたから親父も躍起になってオレ達を探していただろう。もちろんオレの通っている小学校へも連絡は入れてると思うし。 お袋にも「違う小学校に入れてあげるからもうちょっと待っててね。」と言われ、オレも、『うん。』と言うしかなかった。
お袋が仕事にでている時はずっとテレビを観ていた。何故か今でも覚えているのだが、【どろろん閻魔くん】(再放送かどうかは分からないが) というアニメが夕方放送していて、オレは夢中で観ていた。 しかし観終わると寂しさが急に込み上げてきて、玄関の外でお袋が帰ってくるのをひたすら待っていた。でも、オフクロの歩いて帰ってくる姿が見えると急いで家に入り、普通に『あっ、お帰り~!』なんて言ってオレもお袋に気を使っていた。
今考えるとお金もなかったんだろうな、近くに定食屋さんがあったのだが、「シンヤ何食べたい?」とお袋が言うと、オレは何も考えず『生姜焼き定食!!』なんて笑顔で言い、お袋はいつも頼んでくれた。 でもお袋は何も食べないので、『お母さんは?』と言うと、「お母さんはお仕事の所で食べさせてもらったから大丈夫!」と、言っていつも食べなかった。 
日曜日になると、オフクロは「シンヤ、バドミントンやろう!」と言ってオレと遊んでくれた。
学校にも行ってないから友達もできないし、住んでいる場所さえ分からないのだから友達なんて出来る訳が無い。
そんなオレを不憫に思ったんだろう。オフクロは休みが出来ると1日中オレと遊んでくれた。
 
そんな暮らしが半年ほど続いた時だったろうか、いきなり親父がオレ等の前に現われた。 

続く。 
スポンサーサイト

Comment

Post comment


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://loud05.blog.fc2.com/tb.php/52-de5babad
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。